「移住」と「定住」

意を決して移住してはみたものの定住することができずその地を離れることになってしまった、それではせっかくの移住が成功したとはいえないですよね。やむをえない事情があって定住できないのはしかたないですが、そうではなくて移住した地と水が合わないために定住できなかったら、残念と言うより他ありません。ただ移住をすれば成功ではなく、移住は定住してこそ本当の成功ですよね。全国各地を転々と移住したいなら話は別ですが、そうでないなら定住を目指すのが移住した際の一般的な目標です。そこで移住した地に定住するためにはどうすればいいのか、考え方や方法をいくつか提案していきます。

移住したらその土地のすべてを受け入れるのが定住するための考え方

移住前と移住後で、暮らしぶりが大きく変わってしまうことはよくあります。移住前にできなかったことができるようになるのはまったく問題ありませんが、その逆はそうではありませんよね。移住前にできていたことが移住後だとできなくなってしまった、あるいはできなくなるわけではないものの不便になってしまったなど、移住したことがすべて人生のプラスになるとは限りません。たとえ移住前に移住先について入念に下調べをしていたとしても、すべてを網羅できるわけではないです。移住前には気付かなかった見落としていることが、何かしらあるものです。

たとえば移住先がド田舎だった場合、夜になると買い物は自由にできません。コンビニまで車を何分も飛ばさないといけない、そういうこともあります。この状況は確かに不便ですが、それなら買い物をしなくていいように余計に買い置きしておけばいいですよね。また休日に遊べる施設が少ないことも、田舎の不満な点に挙げられます。都会とは違いますから「どうして」と感じてしまうかもしれません。ですがそれならそれで、自然を活かした遊びをすればいいですよね。施設がなくても、田舎には山や川や海をはじめとした自然があります。友人を誘ってキャンプをしたり、子どもと一緒に虫探しをしたり、海で砂遊びをしたりなど、移住したその土地ならではの遊び方を見つければ、たとえ遊ぶ施設がなくても不満には思いません。

その土地の特徴を受け入れて適切な対応を取れば、いずれ慣れます。慣れてしまえば、不便なことがあってもほとんど気にしなくなりますので、定住に一歩近付きますよね。移住したらその土地のすべてを受け入れてしまうのが、定住を実現させるためのベースとなる考え方です。

移住から定住を目指すなら人付き合いを大事にする

移住先で長く暮らして定住を目指すなら、同じ移住者やもともとその土地で暮らしている地元民との人付き合いを大事にしないと定住は難しいです。最近では移住者を歓迎する地域が増えているとはいえ、移住者は基本的によそ者です。温かく迎え入れてくれるのが当たり前だと思って人付き合いを大事にしなかったら、いつの間にか孤立してしまうかもしれません。孤立したからといって定住できないわけではありませんが、それだと結局都会と変わらないさびしい生活になってしまいかねませんよね。

地元民の中には移住者かどうかを問わず人付き合いを好まない人も中にはいますので、そういう人には無理に近付かなくても大丈夫です。あいさつ程度の付き合いだけで深入りしなくてもOKですし、その距離感は逆に保たないといけません。ですが特にそうではなく移住者歓迎の人がいたら、その人との人付き合いを大事にしないと定住は難しくなってしまいます。何かあった時に人を頼る傾向にあるのは都会よりも田舎ですので、普段から人付き合いは大事にしておくべきです。人付き合いがあれば楽しいですし、定住のためには欠かせないです。

移住して定住したいならお金の管理はシビアに

その土地の風土や文化を受け入れることができて人付き合いも良好、そうなれば移住先に必ず定住できるかというとそうではありません。傍から見たら順調に見える移住生活だとしても、お金のトラブルを抱えていると定住できなくなってしまう恐れがあります。住む場所が変わると収入や支出の額も変わりますので、それまでと同じようなお金の管理をしていると失敗を招くかもしれません。夜は毎晩飲み明かしてお酒にばかりお金を使っている、食費にお金をかけ過ぎている、仕事が変わって収入が激減したなど、移住によってお金の流れが変わってしまうことは珍しくありません。

定住したいなら、軌道に乗るまではお金の管理をシビアに考えないといけないです。最初から余裕のある生活ができてお金の心配を当面はしなくていいなら構わないですが、ギリギリの生活をしているようなら管理をシビアにしないと最終的にどうにもならなくなってしまいかねません。それでは定住どころかまたどこか別の移住先へ引越すことを検討しないといけなくなりますよね。お金にルーズだと、移住先で定住しにくくなってしまいます。

移住先に定住したければ田舎ならではの生きがいを早くみつける

移住先でただのんびり過ごすだけで十分幸せなら精神的不満を抱えることなくいずれは定住できるはずですが、すべての人がのほほんとした生活で満足できるとは限らないですよね。移住したばかりの頃はそれでよくても、移住先で暮らしていく生きがいをみつけられなければいずれはストレスを感じてしまいかねません。移住したら、何らかの生きがいを早くみつけないと移住先での生活が思いのほか苦しくなってしまいます。

田舎ならではの生きがいといえば、町おこし、農業や漁業、観光ガイドなど、主にその街の自然に特化した生きがいがすぐに思いつきます。ただこれはあくまで一例なので、自分なりの生きがいを見つけられさえすればそれでOKです。もちろん移住先でみつけた仕事に全力を注ぐのを生きがいにしてもいいですし、小さい子どもを連れて移住してきたなら子どもと過ごす時間を目一杯楽しむことも生きがいになりますよね。

移住した先で定住を実現したければ、田舎ならではの生きがいを早くみつけるのが得策です。生きがいがなくてただ何となく過ごすだけでは面白味がないですから、定住のためには生きがいが大切ですよ。

移住先で定住したいなら住居探しがポイント

移住先で長く定住したいのであれば、住居探しが大きなポイントになります。住居が安定しなければ生活も安定しないのは都会も田舎も変わりありませんので、まずどんな住居に住むのかを移住を決めた時からよく考えないといけません。定住するなら家賃の安い物件を探したほうがいいのはもちろんのこと、ただ家賃が安いだけではなく長く住み続けるのに適した住居なのかどうかを見極めないといけないですよね。

もしも家賃が相場より大幅に下回っていたとしても、その分あちこち壊れやすくてトラブルばかりの住居では定住は難しくなってしまいます。それでは安心して住めませんので結局引越しを検討しなければいけなくなり、余計なお金がかかってしまいます。それでは移住先にずっと住めるかどうかわからなくなってしまいますので、住居探しはとても大切なポイントです。家賃が安いのは確かに魅力的なのですが、一時的に住むだけではなく定住を目指すなら、しっかりした建物の物件を選んだほうがいいです。それは建物の状態はもちろん、周辺にある施設や地域性なども関係してきます。移住先で定住したいなら、住居探しで失敗しないことがとても大切です。