沖縄への移住について

沖縄移住未だ冷めやまず

沖縄ブームが始まったのが今から20年ほど前、テレビ番組の影響が大きく多くの人が旅行先として沖縄に注目し始めました。
青い海に、青い空、沖縄の人や気候はとても暖かく、旅行先として大変人気が出て、沖縄好きが講じて沖縄に住んでみたいと思う人が急増したのもこの頃からです。

多くの移住希望者が沖縄の魅力にとりつかれ、移住し、新しい沖縄での生活を夢見ていましたが、そのブームは20年経った今も変わらず続いています。

そんな多くの人が目指す沖縄移住ですが、大成功した人も、失敗して沖縄を離れた人もいます。沖縄移住を成功させる為にはどの様にすれば良いか考えてみましょう。

沖縄移住を選ぶ理由

多くの人はなぜ沖縄に魅了され、沖縄に移住することを望むのでしょうか。それは日本の一般的な文化と大きく違う点が挙げられます。

  • 温暖な気候に憧れる
    特に雪の多い地域の人は沖縄生活に憧れる事が多く、沖縄移住者の出身地域別上位に北海道出身者が多いのもその理由が大きいでしょう。
    沖縄の冬の気温はどんなに下がったとしても10℃以下にはなりませんし、雪はもちろん降りません。そんな温暖な気候が沖縄への移住理由の1つです。
  • 避暑地としての沖縄
    雪が降らない代わりに夏は気温が高く過ごしにくいと考える人も多いと思いますが、沖縄の最高気温は33℃以上になることは滅多にありませんし、常に雲があり風が始終吹いているので体感温度はそんなに暑く感じません。
    気候の変化も大きくなく、体に負担がかからないというのも沖縄生活の大きなメリットで、それを知っている人は沖縄を避暑地として利用している事も多くいます。
  • 人情のある人が多い
    沖縄では「いちゃりばちょーでー」という言葉があり、これは一度でもすれ違った人はもう兄弟という意味で、他人に対しての壁を作らない人が多いという事です。
    都会の暮らしでは人は多くいるのに、他人との壁を作る傾向があることから孤独を感じやすいですが、沖縄の人懐こさに嬉しくなり、また沖縄に行きたいとリピートしそれが移住に結びついたという移住者も多くいます。

沖縄をもっと理解し好きになるには

沖縄は都会よりも人間関係を大切にする文化があり、誰とでもすぐ仲良くなれます。しかし、これを嫌だと感じる人は沖縄で生活する事が適しているとは言えないのは当然です。

沖縄の自然だけに惹かれて移住を決意する人は人間関係が嫌になり沖縄を離れる傾向にありますが、沖縄は自然とそこに住む地元の人をひっくるめて沖縄です。
これを理解できないと移住しても沖縄が嫌いになるだけでなく、沖縄の人にも嫌われる原因となりますので注意が必要です。

いくら住民票を移そうと、本土の人は本土の人であって、沖縄の人から見ると他所から来た人である事を自覚する必要があります。自分の考えを押し付けず、沖縄の風習や文化を習う姿勢が取れる人は沖縄だけでなく世界中どこでも移住することが難しくありませんが、そうでない人はどこに行っても移住は難しいと言えます。

まずは「違う」という事をはっきりと認識する事です。「日本人だから同じ」だという人がいますが、そういう人は「同じ日本人なのになぜこんなに考え方が違うんだ」と言い始める傾向にあります。
たくさん知って、たくさん話して「違い」というものを理解する。「あなたと私はちがうんだ」という事を理解しそれを尊重する事が相互理解につながります。無理に相手に合わせたり、自分に合わせる様にする必要はありません。

沖縄で生活するのに仕事はどうするか

仕事をしなくても悠々自適に年金生活をする人や一生食べていける資産がある人は問題ないのですが、大抵の人は移住先の沖縄で仕事をしなければいけません。
それまで本土で働いていた時の給料ベースで考えると確実に給料は下がりますので、それを加味した上で移住ができるのかを考えた方が良いでしょう。
沖縄では、地元で高給を得られる仕事がなく、期間工として本土の工場に行く人がかなり多いのが現状です。沖縄の人でもそうなのですから、移住者が無条件に良い仕事につける可能性は高くないのは当然ですね。
仕事を考えると田舎に住むと選べる仕事がとても少なくなります。当初は沖縄の田舎での生活を夢見ていたのに、実際沖縄に来ててみると那覇などの都市部でしか仕事がなく、都会での生活になってしまい、本末転倒な事態になってしまう人が多くいます。
どのような地域に住み、どの様な仕事をするのかを考え、最もベターな選択肢を選ぶ必要があります。
その為には、仕事の面や生活の面で妥協しなくてはいけない事も多くあるはずですが、それをしても沖縄で生活できている事の方がプラスになると思えるライフスタイルを整えたいですね。

沖縄移住を成功させるために

沖縄では毎年転出が2万人、転入が2万人いて移住してくる人と出て行く人がほぼ同数と言われています。
特に3年以内に沖縄を離れる人が多く、3年以上住める人はそれほど多くないというデータもあります。
移住先に沖縄を選んでも、ほとんどの人は3年以内に本土に帰ってしまうのが現状ですが、多くの問題は、沖縄の理解不足と準備不足から来ています。

沖縄への勘違い

「沖縄の人は皆親切で助けてくれる、小さな事にこだわらず悠々自適に暮らしている」この様に考える人が多くいますが、親切心や周囲の人を大切にするのは本土の人とそれほど変わりませんし、悠々自適に暮らしている人などほとんどいません。
「ゆいまーる」という助け合い精神はほとんどの場合、その人の家族や親戚、地域の人と助け合っていこうというもので、他人がいきなりその輪に入るのは難しいのは当然です。
沖縄は賃金が安く、完全週休2日で働いている人はほとんどいません。少ない給料を補填するために副業をする人も多いですし、とても悠々自適に過ごしている人などいないというのが現状でしょう。

沖縄の人との価値観の違いに翻弄される

沖縄の人は同じ日本だから本土と同じ価値観かというとちょっと違います。
時間を守る事ができませんし、それが悪い事だともあまり思っていません。約束をすっぽかされる事もありますし、いい加減な事をされる事も多くあります。
本土の基準で物事を考えると怒ってしまう場面は多くあるのですが、それは沖縄の常識ではありませんので、甘んじて受け入れるしかないのです。
嫌われる移住者の特徴として、そういう場面に会った時、「本土ではこれが常識」と言い始める人がいます。
「だったら帰ればいいさー」と言われて終わりですので、慣れるしかないでしょう。

実はすごく厳しい縦社会

本土の社会にいると縦社会が厳しくて、それがストレスになり沖縄に移住する人がいるのですが、沖縄の社会は超がつく縦社会です。
先輩と後輩関係は非常に厳しいのが現実で、年上には意見できないという風潮が今でも残っているのです。
特に酒の席では泡盛の水割りを作ったり、料理を注文するのは後輩の仕事で、乾杯の作法も本土のそれよりとても厳しいのです。
こうした沖縄の人間関係を知っておかないと、あまり受け入れられない場面が多くありますので気をつけた方が良いでしょう。

夢にまで見た沖縄移住生活を達成し、長く沖縄に住みたいのであれば準備が必要です。
その準備は仕事や住居などはもちろんですが、地元の人がどの様な価値観で生活しているのか、歴史や風習を知っておく事がとても大切です。
沖縄には良い面も悪い面も、優れている面も劣っている面もどちらもありますが、それもひっくるめて沖縄が好きになれる人は沖縄移住を成功させる確率は格段に上がります。
せっかく好きになって、移住まで決意したのですから、沖縄を観光客目線ではなく沖縄で生活する事を前提に深く考え知っておく必要がありますね。